Z世代、文系学生がマーケティング職に対して抱く憧れ

今現在、就職活動をしている学生は、世間ではいわゆるZ世代にあたります。そんなZ世代にとって日常に欠かせないのがSNS・ソーシャルメディアです。SNSを使いこなす学生によって、インフルエンサーによる商品紹介を通じた販売促進や、特定の割引提供による購買動機付けなど、様々なコンテンツがマーケティングの一環として消費されています。
今回の対談では、学生がSNSなどの媒体を通して実際に見ているマーケティングに対するイメージと、仕事としてマーケティングに関わる社会人から見たマーケティングの違いについて深掘り、マーケティング職に対する理解、そして、しるしのマーケティングにおける独自性の解像度を深めていきます。
 

学生にとってのマーケティングとは?

 
ー学生である徳田さんにとってマーケティングに対してどんなイメージを抱いていますか?
私が、マーケティングに対して抱いているイメージは、キラキラしている、華やかな仕事というポジティブなものです。確かに仕事量が少ないわけではないですが、トレンドにあった販売戦略を練ったり、目を惹くような広告やプロモーションを打ったりと、柔軟性や創造性、センスといったようなスキルを駆使して仕事をすることが、華やかさやキラキラしているような雰囲気を創り上げているんだと思います。また、Z世代と呼ばれる私たちにとって、実際毎日のように使っているSNS媒体などをツールとして仕事をすることもあるため、非常に親近感を抱きやすく、魅力的だと感じる点が多いことも、ポジティブなイメージや憧れにつながっていると思います。
 
 
ーちなみに、徳田さんがマーケティングに興味を持ったきっかけなどはありますか?
私がマーケティングに興味を抱いたきっかけは、地方在住者でも都会と同じようにトレンドアイテムを購入できるサービスを実現したいという思いです。
大学以外の学生時代を沖縄で過ごした私にとって、当時の流行のコスメや洋服を手に入れる方法は非常に限られていました。東京まで飛行機で買いに行くか、追加の離島の郵送料を払って取り寄せるしかなかったのです。
この経験から、沖縄のような地方でも、都心と変わらない充実した買い物体験を提供するためには、サービスの本質を深く理解し、効果的なマーケティングを行うことが不可欠だと痛感しました。そして、そのような価値を生み出す仕事に、自分自身が深く関わりたいと強く考えるようになりました。
 

一般的なマーケティングとしるしのマーケティングの違い

 
ー社員さんは、マーケティングをどのように考えていますか?
広く言い表すのならば、「売れる仕組み作り」だと考えます。徳田さんがお話してくれたようなコンテンツ制作などもそのうちの一つではありますが、顧客視点となって市場やニーズの分析といったような情報収集やサービスの開発、流通に関する販売戦略など、消費者の目に届く広告を作り上げる前の、見えない仕事も多くあります。そういった様々な要素が全て売れる仕組み作りとなるので、見えない仕事も非常に重要で必要不可欠です。
また、マーケティングという広い領域において、「認知」→「興味・関心」→「比較・検討」→「購入」というマーケティングファネルをベースとしたとき、認知」獲得を目標としたマーケティングと、「購入」に重点を置いたマーケティングの2つの立ち位置が存在しています。
1つ目の「認知」獲得を目標としたマーケティングでは、より広告に近い業務に携わっていきます。幅広い顧客層へのアプローチを狙うため、大きな規模での予算を扱い、給与もそれに伴って大きく変動します。マーケティング職を目指す就活生の中には、「大きな予算を扱える仕事が良さそう」「流行りの施策に関われる会社が成長できそう」と考える人も多いと思います。
そして、2つ目の立ち位置である「購入」に重点を置いたマーケティングの場合、マーケターにおける価値は予算の規模ではなく、顧客の課題にどれだけ向き合い、成果を出せたかで決まると考えています。限られた条件の中で工夫し、価値を生み出す経験こそがスキルとして積み上がっていきます。
また、流行の手法を使うこと自体が成長につながるわけではなく、大切なのは、顧客の目的に対して、その施策が本当に適切かを考えられることです。手法はあくまで手段であり、目的から逆算する思考がマーケターには求められると考えています。
 
 
ーでは、学生の徳田さんのマーケティング観について教えてください。
私は、マーケティングとは「商品が売れる仕組み」を多角的かつロジカルに考察・実行することだと考えています。先ほどお話したマーケティングに対するイメージは表面的なものでしたが、学校でマーケティングについて学び、気づいたことは、顧客行動や市場の仕組みなどの理論的な側面と、企業が実際にどのようにマーケティングをしているのかという実践の両側面からのアプローチが重要であるということです。
実際の授業では、3C分析やSWOT分析、 PEST分析、SECIモデルなど、マーケティングで必要とされる論理的なフレームワークを学ぶ機会が多く、これらを駆使してマーケティングしていくには、柔軟性や創造性、センスといったようなスキルを駆使して仕事をする華やかさも兼ね備えた一方で、社員さんが言うような見えない仕事や思考スキル、マーケティングにおけるポジショニングに対する理解も必要不可欠であると考えています。
 
 
ー社員からの視点で、しるしにおけるマーケティングはどのようなものですか?
一般的なマーケティングのような「売れる仕組み」だけではなく、ブランド戦略に合わせて、その企業における中長期的な成長にも寄与できるようなマーケティングを常に大切にしています。
しるしでのマーケティングの立ち位置としては、2つ目の「購入」に重点を置いたマーケティングとも言えます。私たちは、複数ある販売戦略のうちのひとつであるECに特化して取り組んでいますが、ECを1販路としての最適化に捉われるのではなく、ブランド戦略に寄り添ったECの活用を重視してマーケティングを行っています。単なる広告施策のみならず、売上の向上やブランド毀損を防ぐというような目的を達成するための戦略立案から施策の実行までを一貫して行い、広告施策のみでは得られないような売上・利益に直結する本質的なマーケティングを実施することが、しるしでできるマーケティングだと考えています。
 
 
ですが、マーケティングにおける幅や深さは、優劣で測るものではなく、自分が全体像のどこに位置しているかを正しく把握することが重要です。マーケティング活動は決して一人で完結するものではなく、一連の流れを構成する重要な「歯車の一つ」としての認識が求められます。
この全体像を理解し、その中で行動することで、評価や報酬も自然と伴ってくると考えられます。例えば、弊社が行うECモールの運用代行業務では、複数の販路をまとめてお任せいただくため、ブランド戦略の策定から、広告やクリエイティブ制作といった具体的な施策実行まで、多岐にわたるマーケティングを行っています。
 
 
ーしるしにおけるマーケティングで大切にしている軸などはありますか?
私たちがミッションとして掲げている「ブランド体験の最適化」というものが、大切にしている軸と通ずる点があると考えています。これは、ブランドに込められた想いを尊重し、確実にターゲットに届けることを目指しています。
優れたブランドであっても、EC戦略の不備により埋もれてしまったり、ブランド価値を損なう行為が見過ごされたりするケースがあります。ですが、このような状況を打開し、中長期的な視点でブランドの成長を支援することを軸とし、マーケティングしています。
単にECを最適化するのではなく、ブランド全体の戦略を深く理解し、その戦略をEC運用に落とし込むことを重視しながら、ブランドの世界観、ターゲット層、提供したい価値を明確に把握した上で、一貫性のある運用を実現するよう心がけています。
 
 

学生としるし間でのマーケティングにおけるギャップ

 
 
ーこれまでの話から、徳田さんが感じたマーケティングにおける違いはありますか?
今まで、顧客視点からの分析を学んできた一方で、しるしではブランド起点でのマーケティングを行っている点、学校で学んだような理論をベースとしたマーケティングではなく、クライアント理解を重視しているという点が大きな違いであると考えています。学校で学ぶような一般的な論理的な思考法や分析方法だけでは、本質的なマーケティングに繋がらないことを考えながら、ブランドに寄り添ったマーケティングを行うのは、しるしならではで、非常に印象的でした。さらに、EC事業の成長における「今ある商品をどう売るか」という視点に留まらず、「ブランド戦略に基づき、EC事業をいかに伸ばすか」という視点を軸にマーケティングを行っていることも、しるしならではのマーケティングであると感じました。
マーケティングをするにあたって作業代理店のような単純化され、手順に沿った仕事ではなく、ブランドの未来の可能性まで考えながら柔軟に寄り添ったマーケティングができる企業は数少なく、しるしならではだと思います。
また、私たち学生がマーケティングと言う幅広い領域に対して抱いている、キラキラ感や華やかさといったイメージがアップデートされる一方で、表面的な仕事だけを見ていたのだと気付かされました。
この記事をきっかけに、学校で学んできたマーケティングと企業が大切にしているギャップについて知り、各企業がどのようなマーケティングを行っているのか、どのような仕事をしているのか見極め、仕事内容に対する解像度を高めることが重要だと思います。
私にとって、しるしにおける「ブランドに寄り添ったマーケティング」ができることは非常に魅力的で、こんなマーケターになりたいという指標ともなった貴重な対談でした。
 
 
ー社員の方は、学生としるしの間にあるギャップについてどう思いますか?
確かに、社会人経験が少ない学生さんとの間にギャップは少なからずあると思います。しかし、この対談記事をきっかけに、徳田さんが感じてくれたようなマーケティングに対するイメージのアップデートの助けになればなと考えています。それと同時に、私たちしるしという会社が大切にしているマーケティング軸について知ってもらい、仕事内容についての解像度を高め、私たちの会社に興味を持っていただければなと思っています。
さらに、マーケティング業界を中心に就活を進めている学生に知って欲しいのが、支援会社か事業会社かという選択に優劣はないということです。多様な経験を積める環境か、一つの事業に深く関われる環境かなど、自分がどんな力を身につけたいかを軸に考えることが重要だと考えています。マーケターのキャリアは、「顧客への貢献」を起点に成長してい雲のだと考えています。企業選びの際も、どんな経験ができ、どんな力が身につくのかという視点で考え、選択することが、納得感のあるキャリア形成につながると思います。
これからマーケティング業界を志望している学生や、業界を決めかねている学生にとって、マーケティングについて知ってもらうことで、この対談記事が、就活における一助となってくれることを願っています。
 
 
ー社員の方々は、ブランド起点でのマーケティングを行うにあたってどのような人材を求めていますか?
私たちが行っているEC支援におけるマーケティングは、単に「広告運用」や「販売支援」に留まりません。ブランドの想い、商品の真価、そして理想の顧客体験を正しく社会に届けることを通じて、「価値あるブランドが正当に評価され、選ばれる世の中を創造する」という使命を担っています。この使命を本気で実現するため、私たちは新卒の皆さんと共に文化を築き、会社を成長させ、業界を前進させ、より良い社会の実現を目指していきたいと考えています。そのために、ブランドマーケティングに携わりたい学生、マーケティングにおける戦略立案から実行まで携わりたいと思っている学生の皆さんと一緒に働きたいと考えています。
このような就活軸をお持ちの学生の方、マーケティング業界に興味のある学生の方は、ざっくばらんに就活軸にマッチしているかのご相談でも歓迎です。少しでも興味が湧いたなら、ぜひ一度気軽にお話させていただけたら嬉しいです。