1章 しるしの特徴
1章 しるしの特徴
ここでは、しるしの特徴を、市場や競合を踏まえお伝えします
1章 しるしの特徴1. ビジネスにおけるしるしの強み2.市場・顧客が求める価値EC市場の現状ECが十分に活用されていない理由3.競合他社が提供できる価値4.しるしが提供できる価値私たちが最も大切にしていること
1. ビジネスにおけるしるしの強み
しるしは売上や組織規模を毎年2倍に近いスピードで拡大し続けています。それは、顧客や競合他社に対し、しるしにしか提供することのできない価値=バリュープロポジションを構築できているからだと考えます。
- しるしのバリュープロポジション
ブランド戦略に合わせたEC戦略立案から実行を一気通貫して行い、顧客と同じ目線で成果に向き合えるサービスを提供する
これから、EC市場のトレンドの変遷やメーカーや競合他社の特徴をご説明しながら、なぜしるしが大きく成長することができているのかを説明します。
2.市場・顧客が求める価値
EC市場の現状
現在、ECの市場規模は約14兆円にも達し、例えばインターネット広告市場(約3.9兆円)と比較しても、3倍以上の規模を誇る巨大な市場です。一方、EC化率は約9%と低く、グローバル平均の約20%に比べても十分に活用されているとは言えません。
多くのブランドがECを戦略的に活用できておらず、特にECモールでは非公式な販売者によるブランド毀損も大きな問題となっています。ブランドイメージにそぐわないクリエイティブや、品質管理の行き届いていない商品、メーカー保証のない商品が消費者に届くケースが発生しています。
ECが十分に活用されていない理由
ECが登場したのは2000年前後です。20年以上たった今でも、ECが十分に活用されていないのはなぜでしょうか。理由は、ECの販売形態の変遷にあります。
- 2020年以前
この時期のECでは、卸モデルが主な販売手法でした。メーカーはAmazonなどのECモールに商品をまとめて販売し、EC運営はプラットフォーム側が担当していました。卸売だと、メーカーはEC運用に直接関与しません。ドラッグストアやセレクトショップなどと同様の販路として考えられており、営業部がまとめてECを管轄していました。
- 2020年以降
直販モデルがメインとなり、Amazonはマーケットプレイスとして、あくまでメーカーと消費者を繋げる取引市場としての役割を強めます。メーカーは自身で運用し、消費者に販売することでより売上を伸ばせる仕組みとなりました。しかし、多くのメーカーは社内にECの専門知識を持つ部門がなく、また卸売業者や小売店との既存の関係を維持する必要性から、EC運用体制の構築に多くの労力がかかっています。
3.競合他社が提供できる価値
次に競合他社の状況を整理します。
競合他社の多くが、2020年以前の卸モデルが主な販売手法である時期に組織化された企業です。そのため、ECへの商品登録や画像反映など細かな業務を、オペレーションを整えながら行うことが得意です。一方、戦略の立案や、戦略に沿った施策を考案することが苦手な企業が多いです。
4.しるしが提供できる価値
しるしは2020年以降に主流となった直販モデルを前提に組織づくりを行っています。ブランド戦略を元にECの運用を行い、また売上や利益など事業の最終的な数値を改善することを重要視しています。具体的なしるしの特徴は下記に挙げられます。
- ブランド戦略に沿ったEC戦略の立案・実行
顧客視点に立つと、ECは複数ある中の1販路です。しるしは1販路の最適化だけに捉われず、ブランド戦略に合わせたECの活用をすることも同時に重視しています。また、売上の向上や、ブランド毀損を防ぐなどの目的を達成するための戦略立案から施策の実行までを一気通貫して行っています。
- 事業全体のP/Lを管理し、売上・利益を伸長
売上だけでなく、販売手数料や、広告費、物流費、しるしの業務委託手数料に至るまでP/Lを管理し、顧客の手元に残る利益も増大することができるように運用を行っています。
- 成果報酬型のモデル
売上に連動して報酬をいただく契約形態にしています。ブランドの売上が伸びなければ、しるしの事業も成長しないため、構造的に同じ方向を向きながら事業を推進することのできる環境を整えています。
- 専門領域を持ったメンバーで構成されたチームによる支援体制
広告やクリエイティブ、物流など、各領域に専門知識を持ったメンバーがチームを組み、高いレベルでの運用を行っています。
私たちが最も大切にしていること
私たちのミッションは「ブランド体験の最適化」です。ブランドに込められた思いを尊重し、届けたいという想いが込められています。
せっかくいいブランドなのに、ECを上手く活用できず埋もれている。毀損に繋がる行為を見逃してしまっている。そのような状況を打破し、中長期的な目線でブランド成長を実現するために、しるしは支援をさせていただいています。
メーカーからするとECは複数ある販路の内の一つであることが多いです。ECの代理店目線で考えると、いかにECの売上を伸ばすかという視点に偏ってしまいます。
しるしは、ECの最適化を行うのではなく、ブランド全体の戦略を理解し、それをECに落とし込むことを重視しています。ブランドの世界観や、どのようなターゲットにどんな価値を届けたいのかを理解し、それを元に運用することを重要視しています。
このようなしるしの特徴は、しるしで働く意義にどう繋がっているのでしょうか?
次のページでは、そのことについて詳しく解説します。